今は亡きテーラー、キーナンフィリップスのビスポークオーダーにて1931年に制作された大変希少なハンドメイド手縫いの燕尾服です。
キーナンフィリップスはロンドン中心部のサヴィルロウ近くマッドクスストリートにありました。
仕立て屋が集まるロンドン中心部で、主に軍用の仕立てを制作していたテーラー。
余談ですが、テールコートとは何?いつ着るの?
イギリスではイヴニングドレスコートとも呼ばれており、フォーマルの王様です。
夜の正礼装がテールコートで、招待状に”ホワイトタイ”とあればテールコートを着るのがルール。
職人によって一針一針魂を込めて縫われた博物館クラスのエレガントなテールコートは、
随所にイギリスの伝統と格式を感じさせてくれる大変希少な逸品。
ぜひ、ヴィンテージクロージングでしか味わえない着心地、素材感、雰囲気をご堪能ください。
当時の時代背景、文化、歴史、そして何よりファッションとして着用できる価値のあるテールコートは
早々お目にかかれません。
なかなか着る機会がないテールコートをファッションとしてハズして着るのが良いと思いませんか?
襟の装飾である拝絹は、光沢を抑えたシルクになります。
穴かがりはすべて職人による手縫いによって制作されています。
左右の内ポケット、総裏による仕様。
裏地は上質なシルクになります。
内ポケットのスレキも上質なシルクになります。
内ポケットには顧客番号と顧客名のタグが残存。
1931年に今は亡きテーラーのキーナンフィリップス社でのビスポークオーダー品。
お尻のあたりにはテールポケットが2つ付属します。
スレキは上質なシルクになります。
袖口の釦は4個の本開き仕様になっています。
袖裏は上質なシルクになります。
重要箇所であるラペルは、職人の手仕事によるハ刺しによって構築されています。
表地と裏地の縫い合わせなどすべて手縫いによって制作されています。
胸ポケットには上質なシルクのチーフがこのままの状態で入っていました。
刺繍は手仕事でされています。
上質なバラシャ生地であることがお判りかと思います。
前から。
横から。
後ろから。
ヴィンテージクロージングならではの独特の雰囲気と存在感は一点物の証。
モノ好きな大人の方、粋な大人の方、服好きの大人の方はぜひ、
選び抜かれたアンティークロージングを体感してください。
海外へ直接足を運んで、目で見て、手で触って、納得のいくモノだけを、そして
確かなクオリティーとコンディションの良いモノだけを厳選して買い付けております。
シーズン : 春夏秋冬
色 : 黒
素材 : 表地ウール100% 裏地シルク100%
サイズ : 実寸サイズ 前丈 約57cm 着丈 約105cm (襟付け根から裾) 身幅 約54cm (脇下の端から端)
肩幅実寸 約47.5cm (両肩の付け根 ) 袖丈実寸 約61cm (肩付け根から裾)
サイズ調整・修理可能
サイズ調整、傷などの修理ができますのでご相談ください。
ヴィンテージクロージング特有の汚れ、傷について
ヴィンテージ特有の擦れ、汚れ、傷(穴)等の経年感は、ヴィンテージアイテムの特性上どうしても避けては通れません。
特にウール素材となりますとなおさらのことです。
ヴィンテージのようなダメージを表現して制作したのではなく、長い長い年月を経て自然に出来たダメージは非常に魅力的な逸品。
私はファッションとして着用することを念頭に当時の時代背景、文化、歴史、雰囲気をご堪能して頂きたく思っております。
また、ご不明な点などございましたら、ご納得のゆくまでご質問等お待ちしております。
何卒ご理解頂けますよう宜しくお願い申し上げます。